2025年1月29日
エコキュートの寿命は何年くらい? 交換時期を見極める症状についても解説!

2001年にコロナ社が世界で初めてリリースした高効率給湯器の「エコキュート」。
非常にすぐれたランニングコスト性能を持ち、省エネルギーで環境にもやさしいことから普及が進んでいる給湯設備の一つです。
電気をエネルギー源として稼働するこの給湯器は、かつて「「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」あるいは「家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といった呼称が正式でしたが、2011年に日本規格協会によって「家庭用ヒートポンプ給湯機」と統一されました。
一般に浸透している「エコキュート」は元々各社の愛称で、登録商標となったのは関西電力による2002年のことです。
登場してまだ20数年と電化製品としては歴史の新しい機器ではありますが、昨今の省エネ対策需要から効果的な住宅設備として、特に新規導入に際して国や自治体の補助対象となるなど社会を挙げて利用が後押しされています。
そんなエコキュートですが機器である以上は耐用年数の制限を免れず、いつかは寿命を迎えて交換が必要な時がくるのは自明の理です。
そこで本記事ではエコキュートの寿命の目安を概観し、交換時期のヒントとなる症状について解説します。
エコキュートとはそもそもどういった仕組みの給湯器?
エコキュートの機能を表すに際して、しばしば「空気の熱で温める」といった表現を見聞きすることがあります。
実際にそのとおりではあるのですが、これだけの説明ではよくわからないというのが正直なところではないでしょうか。
水の沸騰する温度は1気圧で100℃ですが、お湯の定義をおおむね40℃としたところでも空気中の熱、つまり外気温で水を温めるには到底熱量が足りません。
そのため前述したように空気の熱で温めるというエコキュートの説明には、さらに詳細な原理を追記する必要があるでしょう。
エコキュートが空気中の熱を用いてお湯を得ているのは事実ですが、それには「ヒートポンプ」と呼ばれる熱交換装置の作用を利用しています。
ヒートポンプはその内部を「冷媒」と呼ばれる気体が循環しており、まずはこれが空気中から外気の熱を収集します。
そして温まった冷媒は、圧縮すると温度が上昇するという気体の性質を利用して90℃ほどにまで高められ、その熱を水に移していくことによってお湯をつくるのが基本的な仕組みです。
気体は逆に開放すると温度が下がるため、水に熱を伝えた後の冷媒は減圧されて冷え、再び空気中の熱を収集するように循環することを繰り返します。
この原理は冷蔵庫や冷暖房でも用いられているものと同様で、エコキュートのヒートポンプはエアコンの室外機とそっくりな見た目をしています。
また、エコキュートはヒートポンプでつくり出したお湯を「貯湯タンク」というユニットにためておく構造になっている点も大きな特徴です。
貯湯タンク内のお湯を必要に応じて各所で設定された温度になるよう、水で割りながら分配するのが基本的な運用法です。
一部の機種では水道水を瞬間的に直接加熱できるタイプも存在しますが上記の方法も併用しており、保管しているお湯を使うことでエネルギーロスが少なくなるメリットがあります。
また、ヒートポンプは基本的に電気料金の安い夜間に稼働することを前提としており、これらのことからエコキュートは高い省エネルギー性能を獲得しているのです。
エコキュートの寿命の目安は?
それでは、エコキュートの寿命は具体的にどの程度であるのか、その目安を見ていきましょう。
各メーカーが示しているエコキュートの耐用年数は、おおむね10年~15年程度としていることが一般的です。
エコキュートと同様にヒートポンプを用いたエアコン室外機の寿命が10年程度とされることを考慮すると妥当な数値と考えられますが、上記は適切にメンテナンスをして順当に運用したうえでの目安である点に注意が必要です。
当然ながら高い負荷がかかるような使い方を続けていれば故障が頻発したり、さらに寿命が短くなったりする可能性が大きくなります。
一方では使用しているエコキュートが20年以上健在であるというケースも散見され、状況によっては想定を超えた長寿命を実現することも不可能ではないといえるでしょう。
しかしそもそもエコキュートは登場してまだ20年あまりという給湯設備であり、明確な耐用年数に関するデータはいまだ収集・分析中であると考えるのがよさそうです。
ただし使用10年を超えると各メーカーの保証上限を迎えたり、修理のための部品が手に入らなくなったりする事態も発生します。
したがってエコキュート自体が充分に現役稼働できる状態であっても、以降のメンテナンスを維持できなくなることによって寿命を迎える可能性が高まる点に注意が必要です。
エコキュートの寿命に関するメーカー保証は?
エコキュートもいずれ耐用年数を迎えることは避けることのできない現象であるため、その他の電化製品同様に各社がメーカー保証期間を設けています。
先にも述べたようにエコキュートはヒートポンプと貯湯タンクユニットなどの複合体であり、そのすべてが一気に寿命を迎えるわけではありません。
したがってユニットごとに保証期間が異なり、貯湯タンクユニットは5年、ヒートポンプは3年、リモコンをはじめとする本体は三菱が2年でその他のメーカーは1年としています。
無料の保証期間が長いということはそれだけ故障しにくいことが想定されており、特に貯湯タンクはその要件を満たすユニットであることが理解できます。
これらに加えて有料での延長保証というオプションも用意されており、各社ともおおむね10年を上限として数年ごとにいくつかのグレードに分けているケースが見受けられます。
あるいはメーカーではなく販売店による無料保証がつく場合もあり、エコキュートの寿命や耐用年数に対する安心感を付与するサービスがなされています。
エコキュートの寿命を見極める症状とは?
一口にエコキュートの寿命とはいっても、具体的にはどのような状態になると耐用年数の限界を迎えたと考えられるのでしょうか。
事象にはさまざまなものがあるため一概に示すことは難しい部分があるものの、大規模な修理やあるいは新機種への交換が必要となる症状の代表例を以下に4つ挙げました。
お湯が出なくなる
エコキュートが給湯器である以上、お湯が出なくなるというのは深刻かつ致命的な症状です。
そもそもお湯自体が作られていない場合にはヒートポンプの根本的な故障、沸き上げ運転は行われているにもかかわらずお湯が出ないとしたら配管や給湯システムの異常といった原因が考えられます。
もっともオーソドックスな原因としてはやはりヒートポンプの不具合が想定され、部品の交換で直る場合もあればユニットごと交換する必要が生じるケースもあるでしょう。
いずれにせよ日常生活に不便を強いる事態であるため、速やかに専門業者の診断を受けることが望まれます。
お湯の温度が不安定になる
お湯が設定したとおりの温度にならず給湯が不安定になることも、エコキュートの寿命を見極める重大な症状の一つです。
エコキュートは先にも述べたように貯湯タンクユニットにためたお湯を、キッチンや浴室あるいは洗面所などで設定した温度になるよう水で割りながら分配するシステムを採用しています。
したがって、お湯の温度が不安定な場合には適切に水で割るためのコントロールに不具合が生じていることが原因の一つとして考えられます。
お湯の温度がぬるくなったり温かくなったり一定しないことは不便であるのはもちろんですが、万が一急に熱くなった場合には非常に危険です。
こうした症状が出た際にも放置せず、すぐに専門業者にチェックを依頼するのが望ましいといえるでしょう。
頻繁にエラーコードが表示される
さまざまな家電や製品では、不具合の原因を自己診断して知らせるためのエラーコードを表示する機能が搭載されていることがあります。
エコキュートでもエラーコードによって異常を知らせてくれ、小規模なものであればマニュアルに沿って対応することで自身の手による解消が可能なケースも皆無ではありません。
ただしこのエラーコードがあまりにも頻繁に表示されたり、手順にしたがって対応したりしても復旧しない場合には故障や寿命の可能性が高まります。
これも業者への速やかな連絡が必要ですが、その際には念のため表示されたエラーコードを記録しておいて資料として提供すると、作業がよりスムーズに進行できるでしょう。
稼働時に異音がする
稼働時の異音というのはあらゆる機械製品において不具合を感知する大きなヒントであり、エコキュートでもそれは同様です。
主にヒートポンプの稼働時における音が特徴的ですが、これに違和感を抱いたときには注意が必要です。
エコキュートのヒートポンプ稼働時はエアコンの室外機と同じように、一定のリズムで低く唸るようなある種の回転音のように聞こえます。
これが一律ではなく不安定になったり急に音量が増したり、あるいは金属音など異常な音を発した場合には内部構造に何らかのトラブルが生じた可能性が考えられます。
ヒートポンプ内部の問題であれば専門技術者でなければ対応は難しいため、こうした症状を認めた場合には速やかに業者に相談することがおすすめです。
水漏れしている
エコキュートは複雑な配管を持つ機器であることから継ぎ手やパッキンなどを多用しており、これらが経年劣化することで水漏れが生じる可能性もあります。
具体的には沸き上げを行っているにもかかわらずタンクユニットに充分な量のお湯がたまらない場合や、想定どおりに浴槽へのお湯張りができていないケースで水漏れが疑われます。
また、屋外のヒートポンプや貯湯タンクの周辺が雨でもないのに濡れている場合も、こうした漏水の事故が考えられます。
水漏れを放置するとエコキュートの構成部材にダメージを与えることはもちろん、家屋の構造そのものにも悪影響を及ぼすおそれが高まります。
したがって、漏水はエコキュートの寿命と直結する問題として常に観察するよう注意しておくことが重要です。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事ではエコキュート寿命の目安と交換時期のヒントとなる症状について解説しました。
適切にメンテナンスを行えば10年以上にわたって使用できることも珍しくないエコキュートですが、精密な機器でもあるため普段から異常がないかをよく観察しておくことも肝要です。
仮に上記のような症状を認めた場合には、速やかに専門業者のチェックを受けて対応することが大切といえます。
関西を本拠地として全国に展開する「エコホーテ」は、エコキュートや太陽光発電、または蓄電池などの住宅設備を扱う専門店です。
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