2026年10月19日
エコキュートの設定温度は何度が正解?電気代を安くする節約のコツ
エコキュート(電気でお湯を沸かす給湯器)の電気代を安く抑えたいなら、お風呂のリモコンの温度の設定を40度に固定してください。必要以上に熱い温度に設定すると、お湯を冷ますために大量の水を混ぜるため、タンクのお湯が無駄に減ってしまうからです。
4人家族で毎日お風呂を沸かす家庭なら、温度を少し下げるだけで月々の電気代を数百円ほど引き下げられます。
毎月のお金を少しでも減らすため、正しい設定の仕組みと電気代を抑えるための段取りを解説します。
エコキュートの電気代を一番安くする正しい温度の設定

エコキュートの電気代を一番安く抑えるには、お風呂場のリモコンの数字を40度に固定し、タンクのお湯を沸かす設定を「おまかせ」にするのが正しい使い方です。
数字を高くしすぎると、お湯を冷ますために無駄な水を使うことになり、結果としてタンクの中のお湯の減りが早まるからです。
リモコンの数字を40度にしてお湯を無駄に使い切らない
リモコンの数字は、シャワーや蛇口から出てくるお湯の熱さを決めます。ここを42度や43度など高めにしていると、熱すぎるお湯を出してから水で薄めるという手順を踏むことになります。
人間が快適だと感じるお風呂の温度は39度から41度ほど。最初からリモコンの数字を40度にしておけば、蛇口をひねるだけでちょうどいい熱さのお湯が出ます。
熱すぎるお湯を出して水を混ぜて調節する時間は、そのまま電気とお湯の無駄。この数秒の無駄を1日に何度も繰り返せば、1ヶ月で数百円の電気代の差になって表れます。リモコンの数字を最初から人が触れる熱さに決めておくのが、もっとも手軽な節約のやり方です。
機械まかせの自動の運転にして夜の安い電気だけを使う
エコキュートは、電気代が安い夜中の時間に1日分のお湯をまとめて作る機械。この夜中の電気だけでお湯を沸かしきる設定が、各メーカーの「おまかせ」という運転の機能です。
機械の中にあるコンピューターが、家族の人数や毎日のお湯の減り方を学習します。そして、次の日に必要になる無駄のない量だけを夜中に計算して沸かしてくれます。
逆に「たっぷり」や「多め」という設定を選ぶと、昼間の高い電気代でお湯を作り足す動きをしてしまいます。
電気代を削るなら、機械の判断に任せる自動の運転を選んで放置するのが一番賢い運用。自分で毎日ボタンを押して沸かす量を変えるよりも、機械に任せきりにした方が無駄な電気を消費しません。
タンクの中のお湯の温度と台所のリモコンの数字の違い
家の外にある大きなタンクの中の温度と、台所やお風呂場にあるリモコンの数字はまったく別のものです。タンクの中には65度から90度近い熱湯がためられており、リモコンの数字は「その熱湯に水を混ぜて何度の状態にして外へ出すか」を決めるだけの指示だからです。
タンクの中は高温でお湯をためて蛇口で水と混ぜる仕組み
エコキュートは、タンクの中にある90度の熱湯をそのままシャワーから出すわけではありません。
家の壁の中にある管を通る途中で水道の冷たい水と混ぜ合わせ、人が触っても火傷をしない40度前後の温度に下げてから外へ出しています。台所のリモコンで数字を変えるというのは、この「混ぜる水の量」を増やしたり減らしたりする指示を出しているに過ぎません。
たとえば、370リットルのタンクの中に90度の熱湯が入っているとします。そこに水道の水を混ぜて40度に薄めると、実際にシャワーで使えるお湯の量は600リットルから700リットルほどに増える仕組みです。
温度を上げすぎるとタンクの中でお湯が早く減る原因になる
リモコンの数字を45度や50度と高く設定することは、水道の水を混ぜる量を減らし、タンクの中の熱湯をたくさん使うことを意味します。
熱湯を取り出す量が増えれば増えるほど、タンクの中のお湯はあっという間に空になります。夜に沸かしたお湯を夕方までに使い切ってしまうと、夕食の用意やお風呂の時間にお湯が出なくなるトラブルに発展します。
お湯が足りなくなれば、昼間の高い電気代を使って無理やりお湯を作り直すことになり、毎月の支払いが跳ね上がります。
昼間に電気を使うと、夜の2倍から3倍のお金が飛びます。無駄な熱湯を使わずにタンクの中のお湯を長持ちさせることが、電気代を劇的に下げる最大の条件です。
季節によって温度の設定を変える必要がない理由と仕組み
夏でも冬でも、お風呂場のリモコンの数字を季節ごとにわざわざ変える必要はありません。お湯の熱さを決めるのはタンクから取り出す熱湯の量であり、数字を40度に固定しておく方が無駄な電気を使わずに済むからです。
「冬は寒いから45度にしよう」と考えるのは間違い。
エコキュートは、90度の熱湯に水道の水を混ぜてお湯を作ります。冬は水道の水そのものが5度近くまで冷え込んでいます。そのため、40度のお湯を作るだけでも、夏よりたくさんの熱湯をタンクから引き出さなければなりません。
もしここでリモコンの数字まで45度に上げてしまうとどうなるか。
水を混ぜる量が極端に減り、タンクの中の熱湯ばかりが猛烈な勢いで消費されます。結果として、夜の8時や9時といった早い時間にお湯が底をつき、水しか出なくなる失敗を招きます。夏場は水道の水が20度ほどあるため、熱湯は少ししか減りません。
季節の変化にあわせて機械が自動で水を混ぜる量を計算するため、人間がわざわざリモコンの数字をいじる必要はないのです。
寒い日にお風呂で温まりたいなら、お湯の温度を上げるのではなく、湯船に長く浸かる時間を延ばすのが正しい入り方。無駄にお湯の温度を上げないことが、冬場の高い電気代を抑える最大のコツに直結します。夏も冬もリモコンは40度のまま触らない、というルールを家族全員で共有してください。
お風呂のお湯が冷めた時にボタンを押さないほうがいい理由
家族が順番にお風呂に入り、時間が経って湯船のお湯がぬるくなった時は温め直しのボタンを押さないでください。冷めたお湯を機械の中で温め直すよりも、新しく60度の熱いお湯を足す方が電気代を安く抑えられるからです。
お風呂を温め直す機能は、実はタンクの中のお湯をたくさん無駄にします。
ぬるくなったお湯を一度機械へ吸い込み、タンクの中にある熱湯の熱を使って温めてから湯船へ戻す仕組みだからです。この時、タンクの中にある熱湯の熱が外へ奪われ、機械の中にあるお湯全体の温度が一気に下がってしまいます。
熱を奪われてタンクの中がぬるくなれば、機械は昼間の高い電気でお湯を作り直そうと動きます。
これを防ぐには、リモコンにある熱いお湯を足すボタンを使います。これは、タンクの中にある熱いお湯をそのまま少しだけ湯船に直接足す機能。熱を奪うのではなく、直接熱いお湯を足して全体の温度を上げるため、無駄に消費する熱の量が少なくて済みます。
| お風呂を温める方法 | 機械の動き方 | 電気代とお湯の無駄 |
|---|---|---|
| 温め直し(追いだき) | ぬるいお湯を吸い込んで熱を奪う | タンクの熱が減りやすく電気代が高くなる |
| 熱いお湯を直接足す | 60度以上の新しいお湯を直接足す | タンクの熱を無駄にせず安く済む |
たとえば、父親がお風呂に入った2時間後に別の家族が入る場面を想像してください。
湯船のお湯が35度まで冷めていた時、温め直しのボタンを何度も押すとタンクの熱をごっそり持っていかれます。ここで熱いお湯を足すボタンを押し、20リットルほどの熱湯を足して手でかき混ぜるのが正解。
湯船からお湯が溢れそうなくらい満タンに入っている時以外は、常に新しい熱いお湯を足す方がお金の無駄を省けます。
この少しの操作の違いだけで、昼間に無駄な電気を使う確率が大きく下がります。毎日のお風呂でボタンの選び方を変えるだけで、1ヶ月で数百円の出費を削れるようになります。
留守にして家を数日間空ける時に無駄な電気を使わない操作

旅行や帰省で数日間お風呂を使わない時は、お湯を沸かす動きを止める操作をしてください。自動の運転に任せたままだと、誰も使わないお湯を毎日沸かし直して無駄な電気を消費し続けるからです。
タンクの中のお湯は、使わなくても少しずつ熱が逃げて冷めていきます。賢いエコキュートは、減った分の熱を補おうとして夜中に電気を使います。
- 2日から3日ほどの短い外出ならお休みボタンを押す
台所のリモコンにあるお休みの設定ボタンを押します。これで設定した日数が過ぎるまで、新しいお湯を作る動きが完全に止まります。家に帰ってきた日の夜から、再びいつものように夜中にお湯を作り始めます。
この時、リモコンの電源そのものを切ってはいけません。電源を切ると時計が狂ってしまい、昼間の高い電気代でお湯を沸かし始めるトラブルにつながるからです。 - 1ヶ月以上長く家を空ける時はタンクの水をすべて抜く
長期間にわたって家を留守にする時は、タンクの中に入っている水をすべて外へ捨ててください。
1ヶ月も同じ水がタンクの中に残ったままだと、水が腐って雑菌が繁殖する危険があるためです。タンクの下にある水抜きの栓を開け、何百リットルもの水を完全に抜いてから本体の電源を落とすのが正しい段取り。次に使う時は、新しい水を入れて沸かし直すだけで清潔なお風呂に入れます。
温度の設定を下げてもシャワーの勢いが変わらない理由
シャワーのお湯の勢いが物足りないと感じる時、リモコンの数字を高くしても勢いは強くなりません。シャワーから出る水の強さを決めているのは、機械の中に組み込まれた圧力を調整する部品であり、お湯の熱さとは無関係だからです。
たとえば、6歳や3歳くらいの小さな子供と一緒にお風呂に入り、髪の毛の泡を急いで流そうとした時にシャワーが弱いと時間がかかります。
この時、温度を45度に上げて水をたくさん混ぜれば、水道の強い水圧が加わってシャワーが強くなるような気がするかもしれません。しかし、実際にはお湯と水を混ぜる部分の部品が一定の強さに圧力を抑え込むため、出てくる勢いは変わりません。
シャワーの穴が詰まっているか機械の寿命を疑う
もし買った時よりも勢いが弱くなったと感じるなら、温度の数字をいじるのではなくシャワーの出口を確かめてください。
- 穴に白く固まった水垢が詰まっている
- シャワーのホースが途中で折れ曲がっている
- タンクの中の部品が古くなって動きが悪くなっている
これらが原因で水が通る道が狭くなっています。とくに、お風呂場だけでなく台所のお湯の勢いも一緒に弱くなっているなら、機械そのものの故障を疑うサイン。
無理に数字を上げてタンクの熱湯を無駄使いする前に、シャワーの先を新しいものに交換する方が確実に勢いを取り戻せます。それでも直らない時は、水圧を下げる部品が寿命を迎えているため、メーカーに修理を頼むしかありません。
まとめ:エコキュートの温度の設定は40度にして電気代を抑える
エコキュートの電気代を一番安く抑えるには、お風呂場のリモコンの数字を40度に固定して触らないのがもっとも確実なやり方です。
熱いお湯を出して水で薄めるという無駄な動作をなくすだけで、タンクの中の熱湯が減るスピードが格段に遅くなります。昼間の高い電気代でお湯を作り足す失敗がなくなり、毎月の支払いを数百円単位で引き下げられます。
冬の寒い時期になっても、数字を45度などに上げる必要はありません。機械が自動で冷たい水道の水を混ぜる量を計算してくれるため、人間がわざわざ指示を変えるとお湯が途切れる原因を作るだけです。
お風呂のお湯が冷めた時は温め直すのではなく、直接熱いお湯を足す。旅行で家を空ける時は沸かす動きを止める。このルールを家族全員で守り、無駄な電気を使わずに賢く給湯器を使いこなしてください。







