2026年9月24日
エコキュートのデメリットで後悔?高いお金を払う前に知るべき欠点
エコキュート(電気でお湯を沸かす給湯の機械)は毎月の電気の料金を安くできる反面、買う前の高いお金やお湯の使い勝手に大きな欠点を抱えています。
タンクにためたお湯しか使えない仕組みや、お湯を押し出す力の弱さが、日々の生活でストレスに変わるからです。
お風呂の途中で急に水しか出なくなったり、シャワーの勢いが弱くて髪の泡を洗い流すのに時間がかかったりする不満が購入した後にあふれ出します。
本記事では、販売の担当者が隠したがるエコキュートの本当の欠点を説明します。まずはガスでお湯を沸かす機械と比べたときの、買うお金の差から確認してください。
エコキュートを買う最初の費用はガスでお湯を沸かす機械の何倍も高い
エコキュートを新しく家に入れるとき、ガスでお湯を沸かす機械と比べて最初の費用が3倍から4倍かかります。毎月の電気の料金が安くなると聞いて見積もりを取り、総額を見て驚いて購入をやめる人が後を絶ちません。
ガスでお湯を沸かす壁掛けの機械なら、本体と取り付ける作業のお金を合わせても15万円から20万円で済みます。対してエコキュートは、お湯を作る機械とためるタンクの2つが必要です。重いタンクが地震で倒れないように、地面に専用のコンクリートの台を流し込む工事も必ず発生します。
機械の本体の値段に加えて、リモコンの部品の代金、古い機械を引き取って捨てるお金、電気の配線を新しくつなぐ工事のお金など、見積もりの項目は多岐にわたります。これらをすべて足すと、どんなに安い機種を選んでも総額で40万円から60万円の支払いになります。
| お湯を沸かす機械の種類 | 本体と工事にかかるお金の相場 | 寿命の目安 |
|---|---|---|
| ガスでお湯を沸かす機械 | 15万円から20万円 | 約10年 |
| エコキュート | 40万円から60万円 | 約10年 |
毎月の支払いがガスより4000円安くなったとしても、最初に多く払った30万円の差額を取り戻すには約7年の年月がかかります。エコキュートの寿命はおおよそ10年であることを考えると、お金を取り戻した直後に次の買い替えの時期がやってきます。毎月の電気の料金を安くする目的だけでエコキュートを選ぶと、一生の間に払うお金の総額はガスとほとんど変わりません。
タンクのお湯を使い切ると水しか出ずにお風呂に入れない
エコキュートはお湯をためる巨大なポットと同じ仕組みのため、中身を使い切ると蛇口からは冷たい水しか出てきません。水道の管を通る水をその場で温め続けるガスの機械とは違い、使えるお湯の量に明確な限界が存在します。
家族が続けてシャワーを使うと夜にお湯が底をつく
370リットルのタンクを満タンにしていても、冬場はお風呂の湯船に張るお湯と家族のシャワーでギリギリの量になります。子どもが成長して中学生になり、部活から帰ってきて15分間シャワーを出しっぱなしにする生活が始まると、夜の9時を過ぎたあたりでタンクの中身が底をつきます。
シャワーから出るお湯は1分間に約10リットルから12リットルです。家族4人が長めのシャワーを浴びるだけで、それだけでタンクのお湯の半分以上が消えてなくなります。とくに冬場は水道の水の温度が5度近くまで下がるため、40度の適温を作るためにタンクの熱いお湯を夏場よりも多く消費します。夏と同じ感覚でシャワーを使っていると、冬だけ頻繁にお湯が足りなくなる現象が起きます。
お風呂に入る順番を家族で譲り合ったり、台所のリモコンにあるお湯の残りを気にしながらシャワーを浴びたりする生活は、日々の大きなストレスに変わります。
昼間に新しくお湯を作ると電気の料金が跳ね上がる
お湯が足りなくなったときは、リモコンのボタンを押して昼間に新しくお湯を作り足す必要があります。ここで問題になるのが、エコキュートが結んでいる夜だけ安くなる特別な電気の契約です。
夜の11時から朝の7時までは電気が安く使えますが、昼間の時間はその2倍から3倍の単価に設定されています。お湯が切れたからと慌てて昼間に機械を動かすと、せっかく安く抑えていた電気の料金が一気に跳ね上がります。
冬の寒い日に急いでお風呂に入りたくても、ボタンを押してからシャワー1回分のお湯ができるまで約1時間は待たなければなりません。お湯を使い切る失敗を月に何度も繰り返す家は、最初からお湯が切れないガスでお湯を沸かす機械を選ぶのが正解です。
シャワーから出るお湯の勢いが弱くて髪を洗うのに時間がかかる
ガスでお湯を沸かす機械からエコキュートへ替えたとき、一番に感じる不満がシャワーのお湯の勢いの弱さです。勢いが足りないせいで、頭や体の泡を洗い流す時間が以前の1.5倍近く伸びる人もいます。髪の長い女性であれば、地肌についたシャンプーの泡を完全に落とし切るまでの時間が体感でわかるほど長引きます。
タンクが破裂するのを防ぐ仕組みがお湯の勢いを殺す
お湯の勢いが弱くなる理由は、機械の中に組み込まれた圧力を下げる部品の存在です。水道の管から流れてくる水の強い圧力をそのままタンクへ通すと、金属の箱が耐えきれずに破裂してしまいます。
これを防ぐため、水道の圧力をあえて3分の1ほどに弱めてからタンクへ水を入れる仕組みになっています。ガスでお湯を沸かす機械は水道の圧力をそのままシャワーへ送り出せますが、エコキュートは安全を守るために必ずお湯の勢いを殺さなければなりません。2階にあるお風呂へお湯を押し上げる力が足りず、シャワーからチョロチョロとお湯が出るだけの最悪の事態に陥る家もあります。
強い圧力を出せる機種を選ぶと機械の値段がさらに上がる
この欠点を補うために、各メーカーは強い圧力でお湯を出す専用の機種を用意しています。これを選べば2階のお風呂でも十分な勢いでシャワーを浴びられます。
ただ、強い圧力に耐えられる頑丈なタンクを作る必要があるため、普通の機械よりも本体の値段が3万円から5万円ほど跳ね上がります。カタログを見て一番安い機械を選んでしまうと、後からシャワーの弱さに気づいても直す方法はありません。毎日のシャワーでイライラしたくないなら、最初から高いお金を払って圧力が強いタイプを選ぶのが唯一の対策になります。
タンクの中にたまったお湯はそのまま飲む水として使えない
エコキュートから出る温かいお湯は、そのままコップに注いで飲む水として使えません。お湯をためるタンクの底には、水道の水に含まれるミネラルの成分が泥のようにたまっていくからです。
タンクの中のお湯は常に90度近い温度を保っていますが、水道の水を消毒するための成分は熱で完全に飛んでしまいます。管の内部の汚れが混ざる危険もあるため、メーカーの説明の紙には必ず「飲むときは一度沸騰させてください」と書かれています。
朝起きてすぐに熱いコーヒーを淹れたり、赤ちゃんのミルクを作るために蛇口から出るお湯をそのまま使ったりするのは衛生の面で危険です。口に入れる水として使うには、一度ヤカンや鍋に移して火にかけ、5分以上沸騰させる手間が毎回かかります。この手間を面倒に感じる人は、飲み水を別の方法で確保するしかありません。
地震などの災害でお水が止まったとき、タンクの中身を取り出して使えるという利点はあります。しかし、この場合でも泥水のように濁っていることがあり、飲み水としては使えません。あくまでトイレを流すための水や、手を洗うための生活の用水として割り切る必要があります。
大きな機械を置くための広い場所と専用のコンクリートの台が要る
エコキュートを買うお金を用意できても、家の周りに機械を置く十分な広さがなければ設置を断られます。冷蔵庫ほどの大きさがあるタンクと、エアコンの室外機と同じ形の機械を2つ並べて置く場所が必要だからです。
機械を置く場所の広さだけでなく、道路からそこまで人間の手で運ぶための通路の幅も測らなければなりません。最低でも60センチから70センチのすき間がないと、大きなタンクを家の裏側へ運び込めません。見積もりの段階で置く場所の広さばかりを気にかけ、家とブロックの塀の間の狭い通路を見落として工事の当日に作業が止まる失敗がよく起きます。
満タンになると500キロを超えるタンクを支えるため、地面に分厚いコンクリートの台を作る工事が欠かせません。土の地面しかない家の場合、コンクリートを流し込んで乾かすまでに数日の時間がかかり、その間はお風呂に入れない不便な生活を強いられます。
場所の問題に加えて、外の機械(室外機)が動くときに出る低い音のトラブルも確認が必要です。夜の11時から朝にかけて機械が動くため、隣の家の寝室の窓の近くに置いてしまうと、低い振動の音で眠れないという苦情を受ける危険があります。
お風呂で使える色や香りのついた薬の種類が厳しく制限される
エコキュートの浴槽では、白く濁るタイプや硫黄の匂いがする入浴の薬を自由に使えません。お湯を循環させる管の中に成分が入り込み、金属の部品をサビさせたり水を送るポンプを詰まらせたりするからです。
子どもが6歳や3歳になり、お風呂で遊ぶためにおもちゃ付きの丸い薬を入れたい日があっても、成分によっては機械を壊す原因になります。家族でお風呂の時間を楽しむためのアイテムが、機械の都合で制限されるのは見逃せない欠点です。
お湯を温め直すとき、浴槽のお湯は機械の中にある熱を交換する細かい部品を通って戻ってきます。白く濁る成分や塩分がここに引っかかると、熱を伝える効率が落ちてお湯がぬるくなったり、最悪の場合は管が破裂したりします。使っていい薬と悪い薬の見分け方を以下にまとめます。
- 使ってもいい薬:透明なお湯になるもの、中性の成分でできたもの
- 使ってはいけない薬:白く濁るもの、とろみがつくもの、硫黄や酸やアルカリの成分を含むもの
花王が売っている透明なバブなど、メーカーが公式に使えると認めている限られた商品の中から選ぶしかありません。禁止されている薬を使い続けて機械が壊れた場合、保証の期間内であっても無料で直してもらう権利が消滅します。温泉の気分を味わうために毎日違う薬を入れたい人は、エコキュートではなくガスの機械を選ぶべきです。
まとめ:お湯を使う量が毎日変わる家はエコキュートを買うと後悔する
エコキュートはお湯を沸かすためのお金を安くできますが、高い本体の値段と使い勝手の悪さを天秤にかける必要があります。シャワーの勢いが弱くなり、お湯の残りを毎日気にしながら生活するのは、想像以上のストレスを生みます。
来客が多かったり、子どもがシャワーを長く使ったりと、日によってお湯を使う量が大きく変わる家には向いていません。足りなくなって昼間に沸き増しを続ければ、高い電気を使うことになりまったくの逆効果になります。
最初のお金の安さとお湯が切れない安心感を求めるなら、エコキュートの契約書にハンコを押す前に、ガスでお湯を沸かす機械の見積もりを必ず取り直してください。







